Thursday, February 6, 2025

私の国の神話・昔話(締め切り:2月10日月曜日の授業まで)

春の優しい日差しが感じられるようになってきましたね。


さて、今週のブログのトピックは「神話」や「昔話」です。特に子供の頃、学校や家で、いろいろな昔話や神話を聞きましたね。ぜひ、そんなお話を一つシェアして下さい!

1)-2)をお願いします。


1)みなさんの国の神話や昔話を一つ

「タイトル」と「内容」

*役立つ表現

昔々(最初の言葉)、ある日、それで、さて、ところが、すると、とうとう、その時、おかげ、せい、おしまい(最後の言葉)、めでたしめでたし(ハッピーエンドの最後の言葉)

2)みなさんの考え:その話が何を伝えたり、表していたり、教えたりしていると思いますか?


いろいろなお話が聞けるのを楽しみにしています!!

では、私も...

日本でどんな昔話が話されていると思いますか?「桃太郎」や「浦島太郎」、「かぐや姫」などがよく知られていますね。もちろん、日本の昔話だけじゃなく、「シンデレラ」や「赤ずきん」など、西洋のお話もよく聞きます。

今日は、そんなよく知られた昔話の中の一つ、「鶴の恩返し」というお話をします。これは、助けた鶴が恩返しをしてくれるお話です。

昔々、ある所に、貧乏だけど、心優しいおじいさんとおばあさんがいました。

ある日、おじいさんは猟の罠にかかった鶴を見つけました。かわいそうに思ったおじいさんは、その鶴を助けてあげました。


鶴を助けた日の晩、おじいさんがおばあさんに鶴の話をしていると、誰かがとびらをたたきました。とびらを開けると、一人の娘がいました。娘は「この雪の中、道に迷ってしまいました。どうか一晩泊めて下さい」と言いました。おじいさんとおばあさんは、喜んで娘を家の中に入れてあげました。


雪は何日も降り続き、その間、娘は家の手伝いをしながら、おじいさんとおばあさんと過ごしました。そして、ある日、娘は「二人の子供にして下さい」と言いました。おじいさんとおばあさんは、大喜びしました。


そんなある日、娘は「今から機を織ります。織っている間は、決して部屋を見ないでください」と言いました。おじいさんとおばあさんは見ないと約束すると、娘は部屋にこもってしまいました。





娘は3日たってやっと機織りの部屋から出てきました。そして、作った機をおじいさんに渡して言いました。「これを町で売って来て下さい」。おじいさんは町で売り歩くと、娘の機はとても高く売れました。そのお金でおじいさんはおいしい食べ物を買って家に帰りました。こうして娘が機を作り、おじいさんがそれを町で売るようになりました。

しかし、娘は日に日にやせていきました。それでも娘は機を織るために部屋にこもります。おじいさんとおばあさんは、心配になって、約束を破って、とうとう部屋をのぞいてしまいました。

そこには、自分の羽を抜いて、機を織っている鶴の姿がありました。鶴は羽がほとんどなくなって、ぼろぼろでした。



鶴は二人に気付き、「私はあの時、助けてもらった鶴です」と告げました。「ご恩を返すために、やってきました。でも姿を見られてしまったので、もうここにはいられません...」と言って、空に飛び去っていきました。

おしまい。

このお話は、人に優しくするのは相手のためだけじゃなく、自分のためにもなるということを教えているようです。そして、約束を破ってはいけないこと、無理をしても長く続かないことなども伝えていると思います。

そして、私にとっておもしろいのは、昔話の研究家の小澤俊夫先生による解釈です。先生によると、このお話は日本人の自然観も表しているそうなんです。

ヨーロッパのお話では、よく魔法によって、人が動物にされます。そして、魔法がとけて、人にもどって、めでたしめでたし、という話が多いですが、「鶴の恩返し」のような日本のお話では、魔法などありません。自然に動物が人になり、自然に動物に戻ります。小澤先生は、ヨーロッパの学会で「なぜ鶴が人になるんだ」という質問も受けたそうです。また、ハッピーエンドでもありません。先生によると、これは日本人が自分と自然を変わらないもの、支配できないものと見ていたことを表わしているそうです。

私は昔話として、「普通」だと思っていたけれど、文化によって「普通」は違うんだなと目からうろこでした。一方で、日本以外でも、自然信仰のある文化なら、「鶴の恩返し」もすんなり心に入ってくるのかもしれないなと思いました。

昔話も、とても奥が深くておもしろいですね。

私が好きなポッドキャストの一つです。
https://fmfukuoka.co.jp/program/mukashi/

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